コロナ後遺症の早期回復には交感神経の過緊張を確実に緩めること。

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新型コロナ感染者のうち23%が後遺症の疑いがあるとの報告が2024年8月にメディアで報道された。

すなわち国内で推定500万人が感染後から2か月以上に亘り、倦怠感、慢性疲労感、嗅覚味覚障害、咳、喉の痛み、喉の違和感、動悸、息苦しさ、食欲不振ほか、ブレインフォグ、頭痛、睡眠障害、胃腸障害、体の痛みなど多彩な症状を主訴として医療機関、専門外来などに受診している。

なお、一部の医療機関では問診時「コロナ後遺症」に対し診察の拒否や否定的な意見を患者に直接告げることもあり、メンタルクリニック受診を勧める場合もあると言う。

4年前の2020年にいち早くコロナ後遺症外来を開設した渋谷ヒラハタクリニック(平畑光一院長)は深夜のオンライン診療で話題となり、さらにメディア取材多数で有名となった。一時期は新患が殺到、現在まで約7000人の診療実績との報告が自身のSNSで紹介されている。また、海外の論文から資料作成、データ重視、安価な医療(自由診療は推奨していない。)として保険内では漢方、薬物療法、EAT (Bスポット療法、上咽頭擦過療法)を推奨し、専門外では鍼治療、物療(電気刺激療法/立体動態波、超音波療法)採用、提携鍼灸師とのセルフケア(呼吸リハ、プチリラク、経絡セルフケアなど開発)積極的にSNSを中心にYoutubeチャンネル等で啓蒙活動している。

そして、コロナ後遺症でのPEM(労作後倦怠感)やクラッシュ(数日間寝込んでしまう。病状が急激に悪化する。)を回避するペーシング基準としてPS0からPS9など目安、運動時間、休憩時間、繰り返し回数を10段階で指標、指導しているが、発症から12週簡以上または以降で症状が持続、PS6以上(準寝たきり以上)、最初の問診から2か月以上経過後に再診(問診)があった患者を条件に2020/11/21~2024/7/11の期間の合致する患者データ(ヒラハタクリニック公式ホームページ、SNSから一部引用)から1097名中、最新のPS値が半分909名、改善率82.9%と公開されている。

しかし、上記推奨した治療法(EAT)などの追跡調査ほか、薬物療法、漢方、鍼治療など治療方法(単独治療、併用治療、ランダム治療)において、対象となる主訴や不定愁訴の治療成績、有効率(著効+有効)、効果持続性(24時間以上)、痛みの評価、運動制限における施術前後の生理的可動域検査をはじめ、再診率、受診(通院)離脱率などは、公表されていない。

岩﨑アンチエイジングメソッドは約25年に亘り自律神経研究と交感神経過緊張による不定愁訴、筋骨格性疼痛疾患など4800症例、来院数17万人以上、レーザーSGB(星状神経節近傍照射) 約3500症例以上
日本ペインクリニック学会、日本レーザー治療学会に所属、関連書籍、低反応レベルレーザー(LLLT)DVD教材、論文発表多数、接骨師として開業歴36年目となる。

なお、コロナ後遺症関連の症例は2022年11月から2024年9月迄、新患、既存患者を含めPS6未満117症例経験した結果、約87%に交感神経過緊張の疑いがあり、主な所見として左側の後頭骨変位を伴う首こり(頸筋症候群を含む)、左側の副腎経絡上の筋緊張があり、一部に筋筋膜性疼痛症候群の病態とほぼ一致した所見が認められた。

さらに治療後の客観的評価としては自律神経機能計測(赤外線非接触式皮膚温度計)を用いて、直近3か月平均値をグラフ化、毎回来院時、治療前後の手背皮膚温、顔面皮膚温測定を行いレーザーSGB(星状神経節近傍照射)の効果判定として治療後に3℃以上の皮膚温上昇は有効とした。
その他、他覚所見としてホルネル症候群(顔面紅潮、眼瞼結膜下充血)や自覚所見として顔面温感・顔面膨張感・上肢温感の有無を聴取した。

また初回問診時に自律神経機能における自覚所見の有無、90項目を聴取した。主訴は首こり、倦怠感、慢性疲労感、嗅覚味覚障害、咳、痰、頭痛、喉の痛み、喉の不調、後鼻漏、睡眠障害(中途覚醒)、体の痛み、神経過敏、腰痛、胃腸障害、息苦しさ、ブレインフォグなど多岐に亘り、主に首こり、神経過敏、中途覚醒、喉の痛み、咳、痰、倦怠感、慢性疲労感、息苦しさは、ほぼ全例に認められた。

当院における上記、治療成績としてPS6未満117症例で5回以上通院した再診率78%であり、初検時から90日以内でPS値半分まで軽減した症例83%、PS1~PS0まで回復した症例は35%であった。

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考察として、渋谷ヒラハタクリニックの上記、条件に該当するPS6以上(準寝たきり以上)約4年間での期間内に、PS値が半分となった症例の改善率82.9%との最新報告に対し、当院のデータは比較対照にはならないが、かなりの割合でヒラハタクリニックの属性母集団にも交感神経過緊張による首こり、後鼻漏、神経過敏(感情過敏・痛覚過敏)、左側腰背部周辺の傍脊柱筋群筋に筋緊張、トリガーポイントを主訴とする症例が含まれていたのではないかと推測。

その場合、PEM、クラッシュを回避するためのペーシング基準はケースバイケースであり、交感神経過緊張を確実に緩める手技(上部頸椎カイロプラクティック)、局麻による星状神経節ブロック、レーザーSGB(星状神経節近傍照射)を併用することで好転反応として即時に副交感神経が優位になる。またピエゾ電圧を応用した共鳴振動刺激装置などを脊椎にアプローチした場合には脳報酬系ホルモン分泌促進により一時的に陶酔感、浮遊感ほか、欠伸、眠気、多尿、下痢症状などが現れる場合があるが、とくにPS6未満の改善率は飛躍的にアップし早期社会復帰、QOL(生活の質)向上に繋がる可能性が高い。

新型コロナ後遺症外来 Bスポット療法(上咽頭擦過療法以外の治療法)

最後に2023年10月16日付け学術誌「Cell」に発表された研究として、腸にわずかに残っているウイルスが慢性的な炎症を引き起こし、セロトニンの分泌を抑制しているとの見解。

セロトニンは腸と脳にあるニューロン(神経細胞)間の情報伝達に必要な神経伝達物質であり、セロトニンが減少して腸から脳への情報伝達が上手くいかなくなり、脳に霧がかかったような状態の「ブレインフォグ」や記憶障害といった長期的な神経症状を引き起こすのではないかとしている。セロトニンは脳でも作られるが、約95%は腸で作られ迷走神経を介して脳に影響を与えることは可能であることから、第ニの脳と言われる腸=腸内環境を整える頸部交感神経(星状神経節近傍)、腰部交感神経節近傍にアプローチ、そのほか副交感神経が関与する仙腸関節、大腸経絡上にアプローチ、確実に交感神経が緩み血流改善、免疫機能(免疫細胞)に作用、自律神経は安定する。よって、星状神経節にはレーザーSGB、腰部交感神経節にはキセノン光が副作用がないため、併用することで、すなわち脳腸相関、相乗効果としてブレインフォグの早期回復に期待できると確信する。

あと自律神経からの観点から、コロナ後遺症やワクチン接種後症候群の共通点として感染前後、または接種前後に、様々なストレスにより交感神経の過緊張状態が長期化、免疫機能システムに異常、または免疫過剰反応の状態から副腎疲労となり、免疫機能低下のいずれかのタイミングで接種後の長期副反応やワクチン後遺症、コロナ感染後に後遺症になりうるリスクがあるのではないかと推測する。いずれにせよ、地方であれば17:00以降、大都市圏、関東圏、首都圏に在住している場合は22:00以降は副交感神経を優位にするため、普段からの生活習慣として呼吸を意識する、お風呂でリラックスする、1年を通し身体を冷やさない温活など生活スタイルに切り替えることが自律神経をコントロールする上で重要であると断言する。

コロナ後遺症による慢性上咽頭炎が治らない、さらにブレインフォグ、睡眠障害をはじめ頭痛、倦怠感、関節痛ほか、上記不定愁訴が改善しない場合、さらには、Bスポット療法(イート:EAT)で効果が得られないケース、この治療法が苦手な方、PEM(労作後倦怠感)、PS6未満の方でペーシング基準に疑問がある方は是非、岩崎アンチエイジングメソッド(東京立川院)にお気軽にお問合せください。

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